介護予防や認知症予防の分野では2重課題が効果的だと言われていますね。

 

2重課題とは

一度に2つ以上のことを同時に行うことで、「ながら作業」や「ながら運動」とも言われています。

例えば、歩きながら計算やしりとりをする、歌を歌いながら洗濯物を畳む、などです。

 

体を動かすことは、脳の「体を動かす部分」を活性化させます。

それに加えて考えることは、「脳の前頭葉の部分」を活性化させます。

2重課題を行うことは、脳の様々な部分を活性化させて認知能力を向上させると言われています。

 

実は、料理もその1つ!

 

脳トレの産みの親、川島隆太教授も料理が前頭前野を活性化することを実証し、太鼓判を押しています。


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Ji-Jiでは、その日のランチを利用者様と一緒に調理しています。
立って調理ができる方は立って、疲れたな、不安定だなという方は座って調理しています。


二重課題③

人数分のお皿を準備して

人数に合うように野菜を取り分け

綺麗に盛り付けしています


さぁ、配膳です!

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盛り付けしたお皿を持ち移動

(職員は近くで見守りしています)

二重課題②

昼ご飯を一緒に食べる人の席に料理を並べます。

おいしそうに見えるように、食べやすいようにと心配りが感じられます。

立つ

歩く

 

と並行して

 

数を数える

料理(切る、煮る、炒める等)する

盛り付けする

配膳(箸、食器の位置、席順等)する

 

高齢者、特に後期高齢者には、とてつもない2重課題の連続です!

 

そして、その一連の行動を

利用者様が自ら行っているところが、いいなー

 

(時々は面倒くさいなぁと思いながら、

面倒くしぇーとブツブツ言いながらするのも2重課題?!

 

そして、2重課題の先に、美味しいランチがあるなんて最高


 

一つ一つの行為や活動には、意味、目的、効果があります。

知らず知らずに無理なく、楽しみながら行える生活リハビリ。

 

毎日の暮らしには、すごい力が秘められているんですね。

 

機能訓練指導員 伊藤純子